企業物価指数と不動産価格

本日の日経新聞に『企業物価指数、9月2.0%上昇 9カ月連続伸び鈍化』という記事があったので、考察してみました

結論としては企業物価指数は不動産価格にわずかですが影響を及ぼす可能性があります。

企業物価指数は、企業間で取引される財の価格変動を測定する指標です。企業物価指数が上昇すると、企業は原材料費や労働費などのコストが上昇するため、商品やサービスの価格を上げざるを得ません。

不動産は、企業が事業活動を行うための重要な資産です。企業物価指数が上昇すると、企業は不動産の取得や賃貸にかかるコストも上昇するため、不動産価格の上昇につながる可能性があります。

具体的には、以下のような影響が考えられます。

  • 企業は、不動産取得や賃貸にかかるコストを回収するために、不動産価格を上げようとする。
  • 不動産の投資価値が上昇するため、投資家による不動産の需要が高まる。
  • 不動産の供給が不足するため、不動産価格が上昇する。

ただし、企業物価指数は不動産価格に直接影響を及ぼすわけではありません。企業物価指数の上昇は、他の要因によっても引き起こされる可能性があるため、不動産価格への影響は必ずしも明確ではありません。

例えば、円安によって輸入価格が上昇すると、企業物価指数は上昇しますが、不動産価格は必ずしも上昇しない可能性があります。これは、円安によって輸入コストが上昇した企業が、不動産価格を上げずにコストを吸収する可能性もあるためです。

また、景気後退によって企業の収益が悪化すると、企業は不動産価格を下げることでコストを抑えようとする可能性があります。

このように、企業物価指数が不動産価格にどのように影響するかは、他の要因との相互作用によって決まります。

2023年10月現在の日本では、企業物価指数は前年同月比で5.8%の上昇と高水準で推移しています。このため、今後、不動産価格の上昇につながる可能性も考えられます。

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